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115 :おさかなくわえた名無しさん :2009/02/28(土) 22:43:38 ID:eL6KK5An 先日いわゆる大学卒業旅行という奴をしてみたので、その時のなごみ話。 行先はドイツ・オーストリア・イタリアの三カ国で期間は半月強。 まずドイツでのなごみ話。 フランクフルトのホテルでチェックインした際、 「ここにサインしてねー」 と言われ日本語でサインしたら、フロントのおっちゃんのテンションが急に上がった。 うっひょううっひょう言いながら、ロビーの奥のソファーに座っていたドイツ人客に 「日本語でサインもらったぜー」 みたいなことを叫んでた。 (叫んでたのはドイツ語だったけど、何となく内容は理解できてしまった。 ヤーパンがどうたらこうたら言ってたし) ドイツ人客の皆様も、なぜか一緒になって、うっひょううっひょう言ってた。 結構日本人客もいるホテルだし、なぜそんなにテンションが上がったのか いまいち不明だったんだけど、とりあえず嬉しそうだったんでなごんだ。 隣にいた友人が言うには、何でも私の筆記スピードが受けてたらしい。 すごい早い!って褒めてたよ、英語で。といわれたが、呆気に取られた私には聞き取れなかった。 すまんおっちゃん、褒めてくれたのに。 でもそんなに早かったかなあ・・・ 他はまた後ほど。 118 :おさかなくわえた名無しさん :2009/02/28(土) 23:16:19 ID:eL6KK5An >115の続き ドイツのミュンヘンからウィーンへ向かう途中、 モーツァルトが生まれたザルツブルグという町で途中下車した。 駅から町へ向かって歩いていると、橋の上で向うから歩いてきた 白人のおっちゃんに英語で声をかけられた。 おっちゃん「すいません・・・バス停ってどこですか?」 明らかに旅行者の私らに聞くなよ! と思いつつも、おっちゃんも大きな鞄もってるし、 英語だけどドイツ語訛りじゃない感じの訛りだし、外国で道に迷う不安は良く分かった。 なので、一緒に地図を睨めながらバス停を探すことに。 ちなみに地図は、日本で買ったガイドブックの奴なので、 外国人にはちょっと分かりにくい。(日本語表記と現地表記がごっちゃになってる) おっちゃん「今は・・・ここ?(地図を指して)表記よく分かんないんだけど」 私「ここですね」 友人「バスでどこまで?」 おっちゃん「駅まで」 友人「たぶんターミナルはあっちかな」 おっちゃん「あっち?(我々が歩いてきた方を指して)」 私「あの道を左に行った所かと…たぶん」 友人「間違ってたらすみません」 おっちゃん「大丈夫!本当にありがとう!君たちは旅行者?日本人だよね! 僕フランス人なんだけど、この街はすばらしいよ!」 おっちゃんはしばらくザルツブルグの美しさを褒め称え、握手をしながら おっちゃん「日本もすばらしい国だよね。日本人に声をかけて良かったよ。ありがとう。 君たちの旅がすばらしいものになりますように。次はフランスに来てね」 こっちが赤面する勢いでありがとうを連発し、最後に「メルシーボクー」と言って去って行った。 おっちゃんが無事に駅まで辿り着いてくれたことを祈る。 日本びいき…と言っていいのか分からないけれど、熱烈に感謝されて非常にこそばゆかった。 120 :おさかなくわえた名無しさん :2009/02/28(土) 23:37:42 ID:eL6KK5An さらに>>118の続き 細細した和みは他にも色々あったんだけれど、私的最大のなごなごは、 フィレンツェからローマに向かう電車の中。 ちょっと長くなるので、途中で分割します。 今回の旅はヨーロッパでの移動は全部鉄道移動だったわけだけども、 ちょっと奮発というか、色々事情があってユーレイルパスの一等を使っていた。 一等車両なので静かなんだけど、結構その…まあセレブな方とかビジネスマンが多くて、 気楽さでは二等の方が断然上だったりする。 フィレンツェ→ローマ区間では、4人がけのボックス席の廊下側の二席、 向かい合う形での席が我々の席だった。 ネットで予約したため席が選べず、そういう席になったんだけど、その窓側二席には先客が有った。 お母さんと娘の二人だったけど、お母さんは私らを見るとちょっと眉をしかめた。 たぶん、せっかく娘と二人のボックス席でのんびりできたのに、 よりによって言葉の通じなさそうな東洋人が来ちゃったわ、ってとこだったんだと思う。 (その席は、他の席との間がパネルで仕切られて、ちょっとしたコンパートメントになってた) で、なんとなく申し訳なく思いつつ、かといって全席指定の列車じゃ 勝手に席を替わるわけにも行かないし、とりあえずそこに座った。 ちなみに、車内で車掌さんに交渉すれば席の変更は可能だったりするけど、 ここで変更してくれって言うのも 「あんたたちとは一緒に居たくない」って言ってるみたいだし。 列車が走り出して、シーンとなった車内でお母さんは、ipodを装着して寝始めた。 (列車内で寝るのは無用心といわれるけど、特急列車の一等になると結構寝てる人はいる。) 娘さんは鞄から落書き帳を引っ張り出して、何かをぐりぐり書き始めた。 年齢は、恐らく10歳前後。外国人の年は良くわからん。 そこで、ふと娘さんのペンケースに目が行った。 ハム太郎だった。 ふと娘さんの耳元に目が行った。 キティちゃんのイヤリングが揺れていた。 おおお!と思って、こそーっと娘さんをよくよく見ると、トレーナーから鞄から、全部キティちゃんだった。 続く 121 :おさかなくわえた名無しさん :2009/02/28(土) 23:55:43 ID:eL6KK5An >>120の続き キティちゃんってマジで外国で人気あるのか…と思って見てたけど、まああまりジロジロ見るのも… と言うことで、娘さん観察はその辺で止めて、こっちも暇つぶしにうつることにした。 とは言っても、おしゃべりするには車内が静か過ぎるし、 かといって日本のように携帯でネットというのも不可。 読書は、本が重いから一冊しか持ってないし、スーツケースの中。 結果として、私は折り紙で薔薇を折る自己最短記録更新を目指すことにした。 なぜ薔薇かとか、最短記録ってなんだよとか突っ込んだら負け。 友人に時計役を頼み、折り始めた。 隣にお母さんが寝ているので、できる限り音を立てないように、しかし素早く!! ものすごい集中して、ようやく形になり始めてきた時、 ふと顔をあげると娘さんが、ものすごく目を見開いて身を乗り出していた。 目が合ったので笑うと、ぴゃっ!て感じで席に座りなおして、でもやっぱりじーーーーっと手元を凝視。 これは是が非でも美しく完成させねばならない、と奮起して、残りの行程を一気に折りあげた。 タイムは15分ジャスト。音を立てないように折っていたので、かなりタイムロスが出た。 けれどその分、織り目はキッチリそろって、なかなかいい出来だった。 娘さんは、もうなんというか、キラキラオーラを撒き散らしながら 薔薇を見ていてくれたので、どうぞと差し出した。 ちょっときょとんとして、自分を指差して「いいの?私に?」って感じで何度も薔薇を私を見た。 それが可愛いのなんのって! いいよいいよー。貰って。と言うと、娘さんはぱぁああああああっ!って感じの笑顔になって、 お母さんの服を引っ張り始めた。 「もう何よ…静かにしてなさい」って感じのお母さんに、娘さんは薔薇を差し出して 「貰ったの!これ貰ったの!」 と、興奮気味に報告。ちょっと不機嫌そうだったお母さんは、薔薇を見て 「あら綺麗!!薔薇かしら?」 と笑顔に。私に向かって、ありがとうと笑顔で言ってくれた。 あまり綺麗な紙じゃなくてごめんなさい、と言うと、そんなこと気にしないで、と笑われた。 続く 追記:当方ちょっとだけイタリア語分かります。 母子との会話は、イタリア語と英語の混じった謎言語で行なわれました。 130 :おさかなくわえた名無しさん :2009/03/01(日) 00:24:50 ID:ElJ/FrZS ここまで私のターンだったわけだけど、ここから友人のターン。 薔薇にすごく喜んでくれた娘さんは、ご機嫌に絵を描きはじめた。 その横で友人も、鞄からスケッチブックを取り出して、イラストを描き始めた。 ちなみに友人は同人屋で、かなり絵が上手い。 娘さんは手を止めて、友人の手元を凝視。 友人は「羞恥プレイだ…かなり羞恥プレイ…」とつぶやきつつ、 フィレンツェで目撃した憲兵さんをザカザカ完成させた。 一発ペン書きスケッチなので、本人いわく忘れないためのメモ程度らしいけど、 娘さんは友人に引っ付きそうなほど近寄って、そのイラストを見ていた。 あまりにもキラキラした目で見つめられて、友人は何かスイッチが入ったらしく、 ページを破って娘さんに渡した。 娘さんは物凄く可愛い笑顔になって、やっぱりお母さんを起こしにかかった。 今度はしかめっ面じゃなく目覚めたお母さんは、娘さんが見せた絵を見て、これはあなたが? と友人に問いかけ、友人が頷くと、素敵な絵をありがとうと言ってくれた。 そこで、私が試しに「どうせなら彼女の似顔絵でも描いて上げればよかったのにー。 っていうか描け。可及的速やかに、ローマにつくまでに」 といってみると、友人は「それマジでどんな羞恥プレイ!?このどS!」と罵りながらも、 いそいそ描き始めた。 私がどSなら、奴はどMだ。 続く 132 :おさかなくわえた名無しさん :2009/03/01(日) 00:28:18 ID:ElJ/FrZS >>130続き んでもってラスト ザカザカとペンを走らせる友人に、今度はお母さんも一緒になって注目。 友人は恥かしい、死ぬ、恥かしすぎるといいつつも、結構本気で描いていた。 でも時間も無いし、下絵も簡単にしただけだから、多分15分くらいで描きあがったと思う。 水彩色鉛筆があれば色もつけられたんだけど…と口惜しげに言いつつ、友人は絵を娘さんに渡した。 彼女はあなたを描いたんだけど、似てると思う?と聞いてみると、娘さんは 「ええっ!」とびっくりして、友人の顔を絵を見比べて、 「ほんとに!?これほんとにわたし!すっごく可愛い!ねえママ、これ私だって!!」 というような感じのことを、興奮しつつお母さんにまくし立ててた。 お母さんも、最初のしかめ面なんて想像出来ない笑顔になって、本物よりかわいいんじゃない?とか、 本当に上手だわ、とか言いながら、友人に何度もお礼を言っていた。 けれど、そのままじゃ何となく寂しい気がしたので、娘さんに「お名前はなんですか?」と聞いてみた。 敬語で聞いたので、最初「?」って感じだったけど、もう一回聞くと照れながら名前を教えてくれた。 スペルが分からなかったので紙に書いてもらい、絵をいったん返してもらった。 友人が筆記体で彼女の名前をイラストに書き加え、 友人のサインと日付をいれて、もう一回彼女に手渡した。 娘さんは何度も何度も友人に「ありがとう、すごいね、とっても絵が上手!」と繰り返し、 友人は照れつつも笑っていた。 その後、すぐにローマについてゆっくり話せなかったけど、下りる前、お母さんから、 「沢山のプレゼントを本当にありがとう。いい旅になることを祈っています」という言葉を、 とびっきりの笑顔付きで貰った。 ちなみに、その母子もローマ下車だったんだけど、 下車前の慌しさと下りてからの人ごみで、ちゃんとさよならはいえなかった。 バスツアーも楽で良いんだけど、こういう出会いがあるのは個人旅行の特権だとしみじみ感じた。 あの絵と折り紙が、あの子にとって良い思い出になればいいなーと、 臭い台詞を吐いて報告終了といたします。 長文失礼! |
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