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518 :名無しさん@3周年 :02/10/15 17:19 ID:qm/eADSg 「郵便将棋」というものがある。 封筒に次の手を記した紙を入れ、対戦相手に送る。 相手は、その内容に従ってコマを進め、次の自分の手を 送り返す、というものを勝敗が決まるまで続けるのだ。 ウチのじいちゃんは、その郵便将棋をやっていた。 郵便将棋で決着が着くのは、相当頻繁にやり取りをしても、 5年近くかかるという。じいちゃんが郵便将棋を始めてから、 約3年が経ったころ、相手からの返事が来なくなったと、 じいちゃんが困った顔でばあちゃんに相談していた。 俺は「郵便事故かもしれないし、何度か送ってみたら?」と言った。 すると、もう5回は送っているそうで、なにかあったのかと不安の様子。 それから三ヶ月くらいが経ったある日、相手からの返事が来た。 封筒の中には次の手が書いてある紙だけで、「遅れてすまない」といった ことは一文も書かれていなかった。じいちゃんは「相変わらずだな!」 と笑っていた。しかし、郵便将棋が再開してから、なんとたったの半年で じいちゃんは勝ってしまった。相手の人が、なんだか弱くなった気がすると、 じいちゃんもアッサリ勝てたことが納得いかないのか、不思議がっていた。 520 :名無しさん@3周年 :02/10/15 17:19 ID:qm/eADSg それから1ヶ月が経ったある日、その相手から一通の手紙がきた。 その内容は「○○さんゴメンなさい、実は僕は○○じいちゃんの孫で、 ○○と言います。○○じいちゃんは去年、心臓病で亡くなりました。 そのとき、ずっと何度も郵便将棋の決着が気になる、もっと生きたい と言っていて、半年くらい将棋を勉強して、僕がかわりに続きを やっていたんです。弱くてゴメンなさい……」といったものだった。 ウチのじいちゃんは号泣して、すぐに相手の家と連絡を取って、 そのお孫さんと会うようになった。 で、実はその子の家は、おじいちゃんとおばあちゃんと孫の三人暮らしで、 おじいさんが死んで、おばあちゃんも先月から入院してしまい、このまま だと児童相談所に預けることになる……という話しをおばあさんから聞き、 なんとウチのじいちゃんはその子を養子として迎えちゃいました。 離れの部屋まで建ててあげて、毎日将棋を指しています。 じいちゃんの口癖の「この子は将来、羽生名人を超えるぞぉ!」を 聞くたびに、俺はけっこう幸せな気持ちになるのでした。 My実話!長くてごめんよ! 「羽生名人」って見て、思い出したので書いてみました。 |
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