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490 名前: 水先案名無い人 [sage] 投稿日: 2008/06/28(土) 23:02:33 ID:gxXvwj8o0 我が家には「襖越しに猫に話しかけてはいけない」という掟がある。 真夜中、人間が寝静まる頃、遠くからふたつの音が近付いてくる。 とっとっとっとっとっとっと(←猫の足音) ごろごろごろごろぐるぐるぐるる(←猫の喉音) それは人間の部屋の前までやってくると、襖を前足で踏み踏み、鼻をふがふが鳴らしつつ、 寝ている人間に愛らしい声で呼びかけてくるのだ。 「なーん(お部屋にいれてよー)」 これは人間が目覚めるまで続けられる。 その愛らしい声に根負けして、そっと戸を開けてやる分には構わない。 だが、戸を開ける前に、決して猫に話しかけてはならない。 猫の添い寝テンションがメントスコーラの如く噴き上がってしまうからだ。 「にゃー!にゃーん!ぐるぐるぐるるうるるふがふが」 (人間いた!一緒に寝る!部屋入る入るったら入ぁうぇ!) 夜の静寂を破るのは、 ・襖がバリバリと切り裂かれる音 ・襖の骨組みがメキメキバキリと折れる音 ・こじ開けた穴を猫が無理矢理潜り抜けるメキメキという音 ・猫が部屋へ降り立った、トンという足音 そして呆然とする人間の枕元に、喉をゴロゴロいわせた猫が当然のように 「布団開けて?」と擦り寄ってくる。 人間の腕枕で眠る猫と、隙間風の入り込む破壊された襖。 呆然とする人間の部屋に、真夜中の破壊音に驚いた家族がやってくる。 穴の開いた襖を見られ、人間はしこたま怒られるのだ。 襖越しに猫に話しかけてはいけない。 |
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